SpeedPlayクロモリのファーストインプレ。

SpeedPlay Zeroクモロリを装着して200kmほど走ったのでファーストインプレッション。

これまでSPD用としては珍しいカーボンソールのボントレガーのライトXレース マウンテンシューズとPD-M520と言うコンビで走っていた。
カーボンソールでたわまないしこれで十分だと思っていたが、SpeedPlayに替えて「あぁ、やっぱりSPD-SL系の方が快適なのか」と実感。

自分のようなノービスだろうと30〜40km走る程度だろうとこの恩恵は受けられる。
予想外だったが走っていてより楽しくなる。
自転車に乗ったらあまり歩かないという状況ではSPD-SL系が万人にお勧め。


◆軽量化
これまではシューズとSPDの両足で1180g。

今回のスピードプレイ化ではシューズがライトXレース ロードに変更。
これにスピードプレイで両足で914g。

計266gの軽量化になった。
ペダリングが軽くなったと実感できるレベル。
SPD用としては軽いシューズからの移行でこれだから一般的な奴からならもっと顕著だろうな。


◆装着作業
ロードXライトのソールはイレギュラーな湾曲率があるのでスピードプレイのベースレイヤーとの接合性が悪い。
ExtraSimを刺して使うがやや微妙。

また爪先側と踵側でネジ穴の角度が違うのが問題。

図のようにネジの頭がベースレイヤーから飛び出してしまうのだ。

ベースレイヤーの上にはクリートを取り付ける為に平坦でないとまずいので結構深刻。
あくまでベースレイヤーの上面で発生する問題なので、シムを使おうが何をしようが為す術無し。

スピードプレイをストレス無く使いたいならばソールのネジ穴が全て”揃って”垂直になっているか意識しよう。


結局この問題は諦めてそのままクリートをネジ止めする。
一応しっかり固定されるがベースレイヤーとクリートの間に0.2mmほど隙間が見える……不安だ。

このクリートを止めるネジの締め具合がかなり難しいらしいが、取り合えずネジが「カコッ」と反応するまで締める。

なおクリートのクリップにルブを塗れと書いてあるが持っていないのでスルー。


◆試乗
全くステップインが出来ませんでした。
噂には聞いていたが硬すぎだろこれw

仕方なくクリートネジを内部の黒いパーツが指で押せばギリ動かせるぐらいまで弛める。

そこまで弛めると何とか嵌る。
しかしこの状態だとネジが外れて紛失しそうなのでその状態で左右で30回ぐらい脱着を繰り返す。
こうするとパーツのガタが取れるのかネジをもう少し締めても脱着できるようになった。

この状態で10kmほど走っていると脱着のコツが分かってくる。
真上(気持ち内側)から踏んで外側に踏み込むと嵌るんだな。

そこで改めて”ネジがカコッと嵌る”までネジを締めて試してみると……おっ、今度は脱着できた。
それでもPD-M520は嵌める4倍の力がいるのだが……。

この状態になると30km走っても特にネジに弛みは出なかった。
これでひとまず安心だ=3


◆走行中の印象
・踏んでいる面積が広く感じられ踏みやすい。
・軽量化効果かペダルが軽く感じる。
・両面どちらでもステップインできるのはグッド。
・外すのは特に難しくはない。
・ペダル面が下がったっぽい。サドルを5mmほど下げる。

フローティングさせられるので膝に優しいと聞いたが走るとやはり右膝に違和感が出てしまう。ガッカリ。
フローティング幅を広げすぎるとペダリング中に脚があっちこっち動いて邪魔だし。

また同じ両面でもSPDほど嵌めやすくはない。
「嵌められそうだが絶対に嵌められない」うざいクリート位置によく合わさるんだよな。
もしかしたらSPD-SLのように片面だけど必ず同じ場所/角度にクリートが存在する……って方が嵌めやすいのかも?


◆歩行時
当然だが歩きづらい。
しかもスピードプレイは滑りやすく毎回カバーを付けるのが面倒。歩行に関してはSPD-SL系の中で最もダメなのでは?
ここの改造をしたいが機材もテクも無い。
観光地ツーリングとかではSPDとどちらを使うか迷う。


◆まとめ
走行性能は明らかに向上する。
しかし売りのフローティングは特にメリットとして感じられないし、チタンにしないとPD-7900より重い。

そんなわけでファーストインプレッションとしては、
 ・SPDにはもう戻す気にならない。
 ・製品自体は良いと思うが噂ほどではない。
 ・他のSPD-SL系でも良かったかも?
って感じ。

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