LOGICOMIKを読み終わる。

ロンドンに出張に行っていた友人からもらったお土産『Logicomik』を読み終えた。

いやー、漫画とは言え英語だからえらく疲れたわ。
ノーパソを横に置いて英単語検索をしつつ二日も掛けて読んだ。


 ※画像のクリック先で少しだけ中身が読めますよ。


本の内容は実在した数学者であり哲学者であり論理学者であるバートランド・ラッセルの生い立ち描かれている。

第二次世界大戦が勃発した頃、ラッセルはアメリカの大学で講演するために訪れるが、そこでアメリカの戦争参加への反対を主張する群衆に遭遇する。
ラッセルは参加すべきか否か、答を導くために自分の講演を聞くように説得。
そして講演でラッセルは自分の生い立ちについて話し始めるのであった……


ラッセルは熱心なキリスト教徒だった祖母に育てられたが、宗教という不確かな存在に子供心ながら微妙なモノを感じる。
そんな時に彼は幾何学に出会い『論理的に絶対に正しい世界』に強烈に惹かれ数学の道を歩み始める。
しかし数学の限界(不確定な基礎仮説の上に成り立つ技法)に絶望して哲学、そして論理学へと移り変わっていく訳だ。

ラッセルを初め多くの哲学者などが登場するが、その主張や論理などには大まかに説明されるが深く語られるわけではないので難解ではない。
ラッセルのパラドックス”とか考えると面白い。
まあそのためにはフレーゲの論理主義を理解しないと微妙にその必然性が理解しがたいが。

哲学とか論理とかって日本語でも結構分かりづらいのに英語で理解するってのは大変。と言うか正確に理解しているのか不確定だ。
これがフレーゲが言う言語の限界って奴か!?(違う)


兎角ラッセルはこの『絶対的な真理』と言う奴に辿り着こうと家庭も顧みず突き進んでいくわけだ。

んで、そんな彼の生い立ちを長々と語られるわけだが、最後は
『そんなに探求しても真理を導き出す方法なんてのは無かったよ』
『だから熟考が必要だ。戦争への参加もノリではなくよく考えないと駄目よ』
的な事を言って終わる。


こんだけ長々と語ってそんだけかよ!(゚ロ゚#

いやー、読んでいて「これがどう戦争参加問題に関係するのか?」と疑問を感じながら読んでいたがこんなオチとは……
つーわけでなんか微妙な漫画でしたとさ。


俺の拙い英語力での読解だから俺の認識が間違っていても悪しからず。